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【2024/05/03 21:29 】 |
メガネの開発にまつわる歴史 イマーゴと電脳医療(1)
 さて『メガネ』について突っ込んで書こうという事でテーマを絞ってみます。

 『イマーゴ』と『電脳医療』について。

 などと書き出しておきながら今更な事を言いますと、私の電脳コイルの知識というのは基本アニメの情報だけです。
 小説版も読んでは居ますが、あちらはアニメ版と違う設定が多々見られるのでアニメの考察を行う際にはあまり参考にしない方が良いだろうと考えて居ます。
 また、私の書く各種の話題についても基本は素人の浅知恵ですので詳しい方は間違いを各所に発見されるかもしれません。
 読まれる方はその事を念頭においた上で読み進められるように願います。
 また、もし間違いを見つけた場合は指摘して頂けると助かります。

 それでは本題。

 オジジの残した資料によると、コイルスの主任技師である猫目(父)により量子回路のある基盤パターンが高性能なアンテナと成る事が発見される。ついでに人間の意識(脳波)に対しても送受信可能な事を発見し、これをイマーゴと名付ける。みたいな事をオバちゃんが言ってました。

 まずこのイマーゴの発見時にどんな動きがあったか考えてみたいと思います。

「何かノイズが混じってないか?」
「メガネをかけてる時にしかこのノイズ入らないな。」
「ひょっとしてこのノイズは脳波じゃないか?」
「そうかもしれん。しかし波形パターンの意味する所がサッパリ分からん。」
「ではまずは波形パターンの解析だな。」

 といった流れがまずあったろうと思います。
 こうして脳波の解析作業が始まる訳ですが、その解析方法にはどんな物があるのか。
 専門の方であればもっと有効な方法を挙げる事も出来るかと思いますが、とりあえず私の妄想にお付き合い下さい。

 まずは簡単な所で考えると、全て「いいえ」と答えるYes/No問題。そう、嘘発見器ですね。ヤバイですね、イマーゴでやるとかなり精度が高いかもしれません。

 またメガネ装着者が声を出さずにモニター上に文字を表示させる、もしくは電子音声を使用するなどの方法で会話を行う実験も考えられます。

 作中のように手を使わずに考えるだけでPCを操作する実験もあったでしょう。

 比較的早い段階で行われたのではと思われる実験に、仮想の電脳体を用意し受信した脳波でそれを動かすという実験が考えられます。
 メガネをかけた人間が動き、電脳体が同じ動きをするように調整する事で脳波の翻訳作業を進めた物と思われます。
 そしてこの実験が電脳空間の始まりだったのでは、とも考えています。

 ここまでは人間側からの出力のみです。
 しかしイマーゴには人間側への入力機能もあります。

 思うに、この入力機能こそが副作用などの人体への悪影響となったのだろうと予想しています。
 出力するだけなら、おそらく脳が普段から垂れ流している脳波をメガネで受信させるだけなので問題はないように思われます。
 しかし入力となるとこれは脳に対するノイズに成ってしまいます。
 例えば音声だけなら空耳と判断するか、現実に存在する音の一部だとでも思えば何とかなりますが(それでも問題はありますが)、これが運動に影響する物だったり痛みや熱さなどの触覚に影響するものだった場合は明らかに実生活に混乱をもたらすでしょう。
 また、自覚を伴わない体機能に影響する物もあるでしょう。気付かぬ内に体がボロボロという事も充分ありえます。

 その為、脳からの出力を元に詳細な脳波の解析を行い、更にそれを元にして脳への入力、つまりメガネから出力する際の精密な制御が要求されます。
 その為の調査空間として本格的に実験空間が作られたのではないかと愚考しています。
 実空間と違い、電脳空間であれば脳からの情報をダイレクトに反映させる事が可能で、調整、調査が容易に思われるからです。この種の実験において電脳空間というのは最適な環境だったのではないでしょうか。
 それでもやはり完全な解析は不可能だったのでしょう。
 完全な解析とは即ち脳の完全な解析でもあり、流石にそれは無理だろうと思われますので。

 そしてイマーゴの年齢制限についてですが、これは人体の適応能力による物なのではと推測しています。
 例えば斜視という物があります。芸能人で言えばテリー伊藤さんがそうですが、傍から見ると両目の焦点が合っていない様に見える症状の事です。
 この症状があるのは生来の方ばかりでなく、元々は症状がなかったものの徐々に症状が出るケースもあるそうです。
 後者のケースの場合の本人の自覚ですが、鏡を見ない限り自覚はないそうです。
 つまり両目からの入力情報は徐々にズレて行くのですが、脳がそれを補正していくので本人に自覚は出ないそうです。
 ついでに書きますと、前に書いた3DTVですが、あれは正常な視角を持つ人に合わせて両目にそれぞれの映像を送るので、斜視の人には普段と違った具合になるため頭痛を引き起こす事があるそうです。軽度の物も含めると斜視の人の割合は結構な数値になるそうで、その点の改良が必要であるというのを発売前に見たのですが、結局どうなったのかは知りません。

 こういった適応能力は若い人の方があるそうなので、子供なら適応して無害に出来るノイズでも大人には無理といった事なのではという妄想をした所で今回はここまで。

 次回は電脳医療についても触れる予定。
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【2010/08/04 20:00 】 | 電脳コイル考察 | 有り難いご意見(5) | トラックバック()
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有り難いご意見
来ました

早速、というほどでもありませんがURLからとんで参りました、雨響です。
とりあえずと最初の記事から見ていきましたが、絵に驚き考察に驚きで現在頭のなかを整理するのでいっぱいいっぱいです。

まず絵の方ですが、なんといいますかレベルが高いですね。
個人的には私が今まで見てきた絵師さんの作品の中でも特に「電脳コイル」らしいと思いましたが。
最初のヤサコはアニメの、というよりは磯監督の企画書のときのような雰囲気を感じました。
つとこちらを見やる表情が何ともいえません。
そしてデンスケのふわふわ感も思わず抱きしめたくなります。
毛先の細かさと影の生み出す立体感がすごいです。

次に考察ですが、圧巻というか自分の素養の無さに鞭を打ちたい気分です。
意見を出すどころか内容を理解するだけで精一杯ですのでとりあえずよく理解して読むことに徹したいと思います。
その読者としてですが、やはり身近なもので例えて頂くとわかりやすいですね(問題はそうであっても頭がついていかない残念な自分です)
内容としても興味深いものばかりなので、これからも更新を楽しみにしたいと思います。

それでは頭の悪い文章ですみませんがこれで失礼致します。
【2010/08/05 18:57】| | 雨響奏 #5498602ed7 [ 編集 ]


こんにちは
こんにちは、此花です。ブログ記事、早速拝見させて頂きました。

雨響さんも書かれていますが、絵、考察ともに非常に緻密で丁寧な印象です。私はヤサコの絵がとても気に入りました。頭と胴のバランスや傾いだ首の細さ、それに顔のパーツの低さから、アニメよりもやや幼い感じがしますが、何より惹かれるのは目ですね。目だけは少し大人びた、その視線の先にある不安や悲しみをそれはそういうものであるというようにある種の諦念を伴って受け入れるような、複雑な輪郭があるように思います。すみません、意味不明な印象批評でした。

メガネに関する詳細な考察は、すみません、私もまだ消化不良気味なので、後ほどじっくり読ませて頂きます。枝葉のことですが、ぱっと見で1つなるほどと思ったのは、イマーゴの年齢制限の部分です。ヤサコの祖父、小此木宏文はイサコを連れ戻しに実験医療空間に入って亡くなりますが、今までは「宏文の肉体が負荷に耐えられなかった」というややあいまいな説明にあいまいに納得していました。売茶翁さんの説明に従って考えると、宏文固有の身体を通じたものとは異なる五感の情報が突然入力されたことによるストレスに脳(または身体?)が耐えきれず、発作のような症状を起こしたと理解でき、違和感のない説明になっていると思います。ご賢察、さすがです。天沢幸子さんも危ないところでした。あまり動き回らなかったのが良かったのでしょうか。
【2010/08/06 01:36】| | 此花耀文 #98faf01130 [ 編集 ]


ありがとうございます。
早速のご来訪ありがとうございます。
返事が遅れて申し訳有りません。

とはいえ今もあまり時間が取れませんので、更新と併せて来週にでも改めてコメント返しいたします。
【2010/08/07 17:26】| | 売茶翁 #52873d5fbe [ 編集 ]


考察への感想
どうも、川島です。落ち着いたデザインの素敵なブログですね。

とにかくざっと見て印象に残るのはデンスケの絵ですが、絵に疎い僕にとっては、ただただすごいとしか表現のしようがないです。他のペット達も見てみたいです。

考察の方も拝読しました。メガネの開発に関わる歴史に関しては実体験も元にされたわかりやすい考察にうなりました。なるほどと思ったのは、メガネが表示する情報に気を取られ、実際の作業に支障をきたすメガネの危険を、『電脳コイル』がどのように回避しているかという話題です。ウインドウを地図のように持ち歩くというシーンを取り上げられていましたが、僕はその意図を全く理解していませんでした。むしろ電子上のウインドウを手で持ち運べるというのが斬新な設定だなと思っていたのですが、この設定の意図を見抜いておられるのはさすがだなと思いました。探せばこのようなシーンはまだまだ埋まっていそうですね。

そしてイマーゴに関する考察について。売茶翁さんは脳波について言及されていますね。作中では量子回路が人の意識を引きつけると、漠然とした説明がなされていましたが、それを脳波に置き換えるというのは非常にわかりやすい説明でした。電脳空間の必要性という問題も矛盾なく説明されていて、とても参考になります。今後は電脳体分離の仕組みについても取り上げていただきたいなとも思います。この辺は解釈の違いはあると思うのですが、ご意見を交換できれば幸いです。

それでは長文失礼しました。
【2010/08/08 13:45】| | 川島奏 #9914e6fba1 [ 編集 ]


ようこそ
遅くなりましたが改めてコメント返しいたします。

まずは皆さん来訪ありがとうございます。
川島さんに褒めていただいたブログのデザインですが、実はこの場所を借りた当初のまま何もいじってません。
そういった方面の知識も乏しく、ブログのマニュアルすら見る気が起きず必要に迫られた部分以外は未だ見ていないという始末。
勉強も兼ねていずれ手を付けられたらとも思うのですが。


絵についても考察についてもこうして感想をいただけるのは嬉しいですね。ありがとうございます。

まずは絵について。
製作環境ですが、PCで描いてます。
ヤサコの絵も手書き風に見えますがPCです。
手描きの方がまだ慣れていて描き易いのですが、『ふわふわデンスケ』のような絵はPCの方が手軽に描けるんですよね。

ヤサコの絵も雨響さんと此花さんに褒めていただいて恐縮なのですが、実はこれも一話冒頭のヤサコが電車の車窓から外を眺めているシーンをそのまま描いただけなんですよね。トレースはしてませんが。

初めは自分なりにヤサコなどコイルキャラを描こうと四苦八苦したのですが、どうにも上手くいかず。「誰これ?」という。
仕方がないので電脳コイルの絵の癖と各キャラクターの特徴を捉える為に模写をする事に。
あのヤサコの絵も簡単な所で終らせてますが、あそこまで描くだけでもかなりの時間を費やしてまい、あれ以上描くには気力が続かなかったのです。
なのでこの絵に関して褒めていただくのはちょっと心苦しかったりもします。

デンスケの方も立体像を頭の中で捉え切れなかったのでとりあえず構図丸パクリで。
とはいえこういう動物はそれなりに描きやすいので自分の描き方でサクサク描けました。手がかかっているので時間はかかってますが。

川島さんにリクエストされたので次はモジョでも描こうかなと思って居ます。


そして考察について。
分かりづらい文章ですいません。
勢いで書いてしまったので、他人には読み取り難い部分も多々あるかと思います。
いっそ書き直したいくらいです。面倒なのでしませんが。

此花さんの書かれたイマーゴの年齢制限に関してはブログ本文の考察で触れたいと思います。

ウィンドウを手で持つ意味ですが、これは私も放送中には気が付きませんでした。
後で調べて現実でそういう問題がある事を知り「じゃあ電脳コイルでは?」と、こじつけて考えてみただけで、製作スタッフにそういう意図があったかどうかは定かじゃないんですよね。
まあスタッフも『メガネ』を扱う以上その問題点は知っていたと思うのですが。

脳波については、こじつけるならそれしかないですからね。
電脳体分離についてもいずれ考察で触れるとは思いますが、実は未だ自分の中で咀嚼しきれてないんですよね。

「細かい所はあまり真面目に作っていない」と磯監督も言ってますから考えても仕方ないのかもしれませんが、それでもやはりこういう事を考えるのは楽しいですからね。
もう少しよく考えてみようと思います。

それではまた。
【2010/08/11 11:33】| | 売茶翁 #52873d5fbe [ 編集 ]


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